✏️SSKニュース✏️~~2025年の入試情報~~
桜は満開を迎えまし たが、寒の戻りがあり、春の暖かさを待ち遠し く思いながら、このお便りを書いています。
あまりの気温の変化で、頭が重くなるような違和感を覚えつつ、これが「春眠暁を覚えず」の思いなの かと勝手に解釈しながら、無理をして健 やかさを保っています。 さて、このお便りが届く頃は、入学式を 迎え新しい環境に不安を抱えながらも期待に胸を膨らませている諸君や、新たなる学年に強い決意で臨んでいる諸君も少なくないでしょう。 当塾としては、日々変化している受験状況 をしっかり分析し、当塾に入塾している児童や生徒の将来や喫 緊に迫る学習課題を納得のいくように指導して参ります。
2025年度も当塾にとりましては、 受験(受検)は厳しく、受験学力や内申評定を伸ばすのには懸命に取り組む姿勢が 不可欠だと思います。保護者の皆様には一層のご理解とご協力をお願いすることになります。
2025 年中学入試の概況
激戦!バブル期の再来では!
2025年の中学入試は、大変厳しいものでした。首都圏模試の偏差値55ポイント前後の 千葉県と東京都の私立中学の入試倍率は3倍から4倍、または5倍を超えることも多く、都立中高 一貫校の受検倍率と凌ぎを削る状況です。 当塾では、僅か3年前の2022年の中 学入試では、「江戸川女子」・「三輪田学園」 など偏差値55ポイント以上の私立中学 を受験した児童は、取りこぼすことなく 合格しましたが、2025年の中学入試 ではWeb上で「全落ち」が騒がれる状況でした。ですから、中学受験をしたご家族 にとって、合格は神頼みだったのではないでしょうか。1月上旬に教科書会社の教育出版(株) の方が当塾に来られてこんな話をし ていました。
都内の某区では、中学受験に失敗した生徒 が中学1年生として入学した場合、大変困ること が起こる。それは、中学受験で「全落ち」したこと が、大きな劣等感となり、中学1年生の1学期か ら2学期にかけて、心のケアをしながらの指導とな り、深刻なものになっている。 |
中学受験が始まってい なかったので、半信半疑で聞いていましたが、中学入試が終了した今となっては、本当のことに違いないという思いです。高校受験では単願や併願制度もありますので、ピントこない方も多いと思いま すが、中学受験では私立中学校に確実に入学できる制度はありません。全て一般入試です。その状況で不合格が続くと本 人はもちろん、保護者の方々も不安と焦 りで心が疲弊してしまいます。その思いを抱えながらの受験です。それも1日に 午前と午後の2回の受験です。場所の移動もあります。そして、合格が出るまで続きます。合格は藁をも掴む思いでしょう。
また、2025年度の特徴として 偏差値50ポイントの日本工業大学駒場中学校の受験者が多かったと聞いています。どのようなご家庭が受験したのかという情報も入手できました。それは大手の中学受験を専門としている学習塾に、小学1・2年生から通塾している児童のご家庭だそうです。コロナ禍を経て、中学受験が激化し、その情報が既に 保護者の方々には伝わっていたと考えられます。保護者の中には中学受験では無理をせず、大学受験に向けてしっかり取り組んでいる私立中学を選択した結果が、 日本工業大学駒場中学校の受験者の増加に繋がりました。
さらに、日本工業大学駒場中学校は校舎近くに在校生のみが通塾する学習塾があり、長年手厚く生徒の学習状況をサポ ートしていた私立中高一貫校です。このことが、次第に評価されたのだと思います。中学受験も偏差値の価値観だけでな く大学受験を踏まえ、わが子が6年間を通して、学校生活を有意義なものにしたいという視点で志望校を選択しています。
さて、当塾の中学受験生はこの難関を乗り越え、希望する私立中高一貫校に合格しました。心よりお祝い申し上げます🌸
3,500 人が私立高校志望へ
未だ原因は不明です!
2025年度の高校入試では都立高校の志願者が、私立高校及び通信制高校の志望者へ3,500人移動したことを報告しました。その原因は「就学支援金の所 得制限撤廃」によるものであると考えられていますが、確かな要因は未だ明らかにされていません。2025年度の中学受験の状況から、もう一つ考えられる要因を加筆しました。
- 就学支援金の所得制限撤廃による。
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大学入試改革の私立高校の優位性。
- 受験学力に自信のない生徒が、素内申 のみで推薦入試を希望した。
- 都立・私立中高一貫校に合格できなか った生徒が大学付属系の高校や国公 立及びGMARCHの合格率が高い 私立進学校に希望した。
その他にも、要因があると思われますが、 私立高校への関心と期待は年々高まっています。
次回の配信では
「2026 年の入試はどうなるのか?」についてお伝えします
お楽しみに!!